世界自然遺産とは?topイメージ

設立と登録・・・

日本が世界遺産条約を批准した(1992年)後、・・・最初の登録は、1993年に屋久島、白神山地、法隆寺、姫路城です・・・そして現在(2018年)、世界では1000ヶ所近い世界遺産があり、そのうち日本には22ヶ所ということになります

1980年代、エジプトでナイル川流域にダムの建設計画が持ち上がり、このダムが完成すると歴史的に貴重なヌビア遺跡が水没する・・・という危機を受けて ユネスコが国際的な救済活動を開始し、その結果貴重な遺跡は移築された・・・ということがありました

これを契機に歴史的な価値のある文化的な建造物、自然等を国際的な視野にたって守ろうとする機運が高まり・・・「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条例」として、1972年にユネスコ総会で採択され、1975年に20カ国の批准で発効されたのが世界遺産の始まりです

世界で初めて世界遺産に登録されたのは、1978年にガラパゴス諸島(エクアドル)、イエローストーン(アメリカ)等の12ヶ所です

1 登録基準

世界遺産に登録されるには「顕著な普遍的価値」を持つことが前提になります
ユネスコが示す世界遺産登録基準が10項目あり、そのうち最低1つを満たすことが条件となります

☆屋久島が登録されたころの基準・・・※日本ユネスコ協会連盟から引用・・・

  1. 人間の創造的才能を表す傑作である
  2. 建築、科学技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展に重要な影響を与えた、ある期間にわたる価値感の交流又はある文化圏内での価値観の交流を示すものである
  3. 現存するか消滅しているかにかかわらず、ある文化的伝統又は文明の存在を伝承する物証として無二の存在(少なくとも希有な存在)である
  4. 歴史上の重要な段階を物語る建築物、その集合体、科学技術の集合体、あるいは景観を代表する顕著な見本である
  5. あるひとつの文化(または複数の文化)を特徴づけるような伝統的居住形態若しくは陸上・海上の土地利用形態を代表する顕著な見本である。又は、人類と環境とのふれあいを代表する顕著な見本である(特に不可逆的な変化によりその存続が危ぶまれているもの
  6. 顕著な普遍的価値を有する出来事(行事)、生きた伝統、思想、信仰、芸術的作品、あるいは文学的作品と直接または実質的関連がある(この基準は他の基準とあわせて用いられることが望ましい)
  7. 最上級の自然現象、又は、類まれな自然美・美的価値を有する地域を包含する
  8. 生命進化の記録や、地形形成における重要な進行中の地質学的過程、あるいは重要な地形学的又は自然地理学的特徴といった、地球の歴史の主要な段階を代表する顕著な見本である
  9. 陸上・淡水域・沿岸・海洋の生態系や動植物群集の進化、発展において、重要な進行中の生態学的過程又は生物学的過程を代表する顕著な見本である
  10. 学術上又は保全上顕著な普遍的価値を有する絶滅のおそれのある種の生息地など、生物多様性の生息域内保全にとって最も重要な自然の生息地を包含する

各国がユネスコに登録申請をするとユネスコによって審査され、認められると登録されることになります

また、世界遺産に登録されると、その遺産を将来にわたって継承していくために保護・管理し、6年ごとに保全状況を報告し、再審査を受ける必要があります

世界遺産は以下のように分類されています

2 屋久島の登録

屋久島は自然遺産として1993年に姫路城(文化遺産)・法隆寺(文化遺産)・白神山地(自然遺産)と共に日本初の世界遺産として登録されたました

3 日本の世界遺産

日本には屋久島の他に以下のような世界遺産があります( )内は登録年
※2018年現在